更新日:2015/10/02(金) 01:15

2015年9月 白峰三山縦走(単独行) 63嶺井

はじめに
先週九重連山から帰ってきて、今のうちなら昨年行けなかった北岳〜農鳥岳縦走も行けそうだと思いたち、まずは靴を探しに泡瀬のDEPOに出かけた。(九重登山で靴底が外れ破棄)
50%Offで1万円の靴(サイズ26。25が私のサイズ)少し大き目だが買って、2本組ストックも買って準備OK。
週末は晴天の予報なので(飛行機便も空席多数)、9月11日(金)の新宿⇒広河原夜行バスを予約。
日程
2015年9月11日(金)〜9月14日(月)

行程
【9月11日(金)】快晴
朝7時に那覇空港着、8時発ANAにてシルバー割引搭乗。前日、座安さん(琉大機械科同期)に電話を入れてみたが、風邪で咳き込んでいて「新宿まで出られない、帰りに連絡してくれ」とのこと。帰りは時間がないので「次の機会に!」した。
浅草で野暮用を済ませ、新宿西口へ移動。西口の夜行バス乗り場を確認。
靴サイズが一回り大きくぶかぶかなので、登山用品店を見つけて靴の下敷きを買い、あの「思い出横丁」で遅い昼食。
新宿発22時まで暇つぶしに駅周辺を散策。新宿駅周辺のヨドバシカメラやビッグカメラで、嘉数君(琉大機械科同期で山仲間)お勧めの電子書籍「KINDLE」を探したが、両店とも「KINDLEは扱ってない」
現役の頃遊んだ歌舞伎町に足を踏み入れたが、あまり昔と変わらない雰囲気でした。
12時間2千円のサウナを見つけて、そこで夕飯、昼寝、適当に時間と体力を潰した。
新宿西口22:00発〜〔中央道〕〜白根IC〜天恵泉白根桃源天笑閣(温泉施設)0時30分着
(座布団と毛布1枚で仮眠)
04:45発〜(路線バス)〜広河原着06:30
※南アルプスに広河原から入るにはこの夜行バスが最適
【9月12日】
広河原(06:40)…大樺沢二俣(9:10)…八本歯のコル(11:30)…北岳(13:50)
北岳山荘(14:40)
北岳山荘は満杯、敷布団1枚に2名と言われた。玄関口の廊下も臨時の寝床。幸い布団1枚を一人で独占できた。
【9月13日】
前線通過で風が強く霧雨。気温3℃
03:30起床。小雨がチラついていて、風も強い。早出のパーティーが支度している。
朝食を予約したため、出発が遅れる。
北岳山荘(05:30)…中白峰山(06:15)…間ノ岳(07:10)…農鳥小屋(08:20)
霧雨がみぞれに変わり顔を打つ。風速も20メートル位吹いている模様。
農鳥小屋の名物親父がストーブにあたっているので、気象情報を訪ねると「今日は登ってくるべきでなかった、寒冷前線が通過してこれから更に悪くなる」とのこと。
それでも時間が早いので西農鳥岳をめざすが、西からの強風で軟弱な身体が吹き飛ばされる。尾根に出ると滑落の危険もあるのであきらめて、農鳥小屋に沈没を決めた。
(予定では大門沢小屋泊)
農鳥小屋の名物親父のこと
泊まりたくない山小屋第一位と酷評されている山小屋のだ。私を含め宿泊客は5名。必ず一言文句をつける。
  • 宿泊客にも飲み水は水場までくみに行かせる。(往復30分の場所)
  • とにかく「早出、早着」を口酸っぱく言う。(山行の原則だが)
    (翌朝は4時15分前に全員起こされて、「早く支度せよ」と追い立てられた。)
  • 朝、宿泊客がペットボトルを注文すると「何で昨日のうちに買わないか!」
  • 夕飯を自炊するなら日が暮れる前にさっさと準備しろ。
  • 消灯(LEDのランタンしかない)は7時、(自家発はなし)
壁に農鳥小屋からの行き先別の所要時間が書いてあり、奈良田温泉まで8〜10時間と書いてあり、そのことを聞くと、「その時間で歩けない奴はここへ来る資格がない」と言われた。
ただ、夕飯は美味かった。特に山菜がたっぷり入ったみそ汁は平地では味わえない逸品。
北岳山荘のソツのない若いスタッフより、登山者の安全を第一に考えていて、「安易に山に入る登山者を、戒めている」ように感じた。
ガスが出たら双眼鏡をのぞいて、道を間違えたパーティーを見つけたら「ここは違うぞ、戻ってこい」注意して。さらに「道を間違うようなところではないだろう、おまえたちはバカか」と怒鳴る始末。
いい経験でした。
【9月14日】
快晴微風 気温10℃
農鳥小屋(04:30)…西農鳥岳(05:07)…農鳥岳(05:50)…大門沢下降点(06:40)…大門沢小屋(08:00)…奈良田温泉(12:10)
一風呂浴びて奈良田発13:50のバスで下部温泉へ。
下部温泉〜甲府〜新宿〜羽田と分刻みで乗り継ぎ、ANA最終便シルバー割引で帰ってきた。
南アルプス09
南アルプス01
 
北岳望む
南アルプス02
 
大樺沢二俣
南アルプス03
 
北岳頂上
南アルプス04
 
北岳山荘より
南アルプス05
 
北岳山荘より
南アルプス06
 
間ノ岳
南アルプス07
 
農鳥岳頂上
農鳥岳より北岳望む
南アルプス08