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t:南海の秘境 西表島 琉球大学ワンダーフォーゲル部 OB会 $topmessage1=南海の秘境 西表島 $topmessage2=琉球大学ワンダーフォーゲル部 OB会 $ezStyle( .main .cont { font-size:12pt; line-height:160%; } h3 { font-size:12pt; margin:20px 0px 10px 5px; } ) r:''((#008000,80,更新日:$ezTimeA))'' *コース日程の組み方一例 **横断コース ***Aコース 大原−古見−カンビレー・マリユドの滝−星立 1日目 大原港で下船後、古見まで。古見泊まり。(古見まで1時問半) 2日目 古見(6時間)→第二山小屋(あと45分でマリユドの滝) 余裕があれば、近くのテドウ山へ行くのもよし。(往復2時間) 3日目 第二山小屋(45分)→カンビレー・マリユドの滝(1時間)→軍艦岩(2時間半)→星立 (軍艦岩よ下流は、サバニで川くだりするのもよい。) ***Bコース 大原−美原−高郡−北海岸−船浦 1日目 大原で下船して美原へ。美原泊り。由布島まで、海の散歩が楽しめる。 2日目 美原(1時間半)→高郡(4時間)→船浦 3日目 船浦(1時間半)→ピナイサーラ(3時間半)→テドウ山(船浦→ピナイサーラ→テドウ山→マリユドの滝の項参照) ***Cコース 大原−大富−御座岳−波照間森−白浜 1日目 大原で下船後、大原か大富泊り。サバニで仲間川観光ができる。 2日目 大富(5時間)→御座岳山小屋(山小屋泊り) 道があれ、迷いやすいところ多い。サバニを利用するのもいいだろう。 3日目 御座岳山小屋→波照間森→白浜 以上A、B、Cを例として掲げたが、その逆のコースも可能である。船の都合にあわせて、どちらを選ぶか決めればよい。 **観光コース ***Aコース 1日目 石垣から船で白浜へ。(旅館1軒)サバニで仲良川観光をするか、内離島、外離島ヘ行くか、どちらかを選ぼう。 2日目 ヒッチか徒歩で星立へ。(徒歩1時間) カンビレー・マリユドの滝まで足を延ばそう。行きはサバニ、帰りは徒歩がよかろう。祖納には旅館がある。 3日目 祖納→船浦 サバニをチャーターしてピナイサーラを観光。船があるならすぐ石垣ヘ、ない時はパイン畑や中野のパイン工場を見て歩くとよい。 ***Bコース 1日目 石垣から大原ヘ。大原泊り。(旅館2軒)由布あたりへ足を延ばそう。途中古見の近くに洞窟がある。 2日目 大原か大富泊り。 仲間川のぼり。(往復2時間)御座岳まで行ってみるのもいいだろう。(舟着場から御座岳まで、往復2時間) 3日目 大原(徒歩30分)→豊原→南海岸 すぐ石垣へ戻るのでなければ、南海岸まで足を延ばそう。豊原には最近発見された洞窟がある。 **白浜を基点としての西南地域へのコース ***白浜→ウダラ川→鹿ノ川→豊原→大原 1日目 白浜からサバニで45分、ウダラ川河口着、河口より30分山道。ウダラ川に又出る。川を上り、ウダラ川、鹿ノ川分岐点を左へ、1時間30分で鹿ノ川着、洞窟にて一泊。 2日目 鹿ノ川洞窟より海岸沿いに行く。2時間程でナサマ道着、山道に入り1時間半でクイラワタリと記された海岸に出る。海岸沿いの岩場を行く。(干潮時にはリーフを行くが良し)2時間程で砂浜着(ウフハマ)水場あり2時間半程で第2の砂浜(別れ浜)着、初心者はこの辺で一泊、強いパーティーは大原までとばせる(大原まで4時間) 3日目 海岸線を行く、ハエミダハマの長い砂浜を2時間で通過、豊原まで1時間、さらに1時間で大原着 ***漉ノ川→半島一周→旧崎山→アヤンダ川→ウダラ川→船浮 1日目 鹿ノ川洞窟出発、40分で第1の難所に着く。30分で落水滝さらに30分進み、落水崎を回る。約100mで難所に出合う。斜面のアダンの中をくぐる。5分で又難所だ。15分海を行く。岩場に出て、30分で沢をみつける。歩く時間は少ないが、難所をのりきるのに時問がかかるので、ここで一泊。 2日目 2時間でウビラ石着。幸滝着40分。1時間でパイミ崎手前着、右手の斜面をよじ登る。30分で北側の海へ出る。ウボ川河口まで、約2時問、旧崎山部落跡で一泊 3日目 30分でウボ川を登りきり、網取、アヤンダ分岐点着、網取まで2時間半、真すぐ沢を下る。30分で分岐点着、右へ進路をとる。アヤンダ川まで40分。アヤンダ川からウダラ川まで40分。ウダラ川口まで30分。5分で砂浜へ出る。河口から30分のところ、お休み小屋あり。西村山道入り口着20分。30分で西村山道を通過し、海岸へ出る。1時間で船浮着だ。一泊。 *西表に入る際の心得 最近、西表がいろいろな面において注目されるにつれ、沖縄本島や本土等から観光客がどっと西表に押し寄せている。 旅に出ると、とかく人は羽根を延ばし、羽目をはずしがちである。他人に迷惑がかかる事も考えずに。 ”旅の恥はかきすて”とよく言われるが、これも時と場合をよくわきまえなければならないだろう。郷に入れば、郷に従えだ。 また、西表には西表独特の気候や地形がある事を認識し、その特徴や状態も、西表に入る人は充分知っていてもらいたいものである。 従って我々はこの本を出版するにあたって、西表住民の旅行者に対する声と、その他の注意事項を知ってもらいたく、次に箇条書きにして、西表に入る際の心得を記す。 ***1、入山の際は営林署で入林許可証をもらうこと。(営林署は、大原・祖納・古見・上原にある。) ***2、雨降りの際の渡岸には充分注意すること。(浦内川渡り・・・指示に従って岩の頭を踏んでいく事) ***3、海岸線を行く際は、干満の差を充分調べておくこと。ゾーリや帽子も忘れずに。 ***4、マングローブ林の塩沼地はズックが歩きやすくて良い。 ***5、部落内では大声を出したり、騒いだりみだらなかっこうはしない事。 ***6、部落住民の注意は充分守ること。 以上の事に注意を払っておけば、西表旅行もまた楽しからずやである。 *協力者名(五十音順) 池田稔氏 井本由夫氏 大城三郎氏 大城清造氏 大城孫従氏 黒島寛松氏 平良勉氏 高良鉄夫氏 富村慎三氏 友利哲雄氏 仲村弘氏 新納義馬氏 普久村毅氏 外間政太郎氏 吉田実男氏 琉球大学ワンダーフォーゲル部OB一同 *参考文献 原始の島、八重山民謡史、南島風土記、沖縄風物誌、八重山開発史、気象概報、琉球の産業気象資科第三号、琉球新報、八重山歴史 *あとがき 西表島!この響きは、うっそうとした深い原生林・静かに眠る宝庫・亜熱帯植物の繁茂する南海の秘境・マングローブ林の群生する灼熱の島と、静寂の中にも壮大無比の景観を想像させる重みを持っています。 琉球列島中、第二の面積をもつ西表島は、あまりにも広大で、全地域をもれなく解説することは無理が伴い、充分な説明や案内ができなかったところもあろうかと思われます。 近年、イリオモテヤマネコやいろいろな動植物の新種が発見され注目を浴びている西表島。 この西表島の自然を、こんど各専門の先生方・0Bの方々の御協力により、出版できましたことは、深く感謝に絶えない次第であります。 この本の出版にあたって、出版の交渉から編集まで、すべてになみなみならぬお力添えを頂きました譜久村毅氏に対しましては、何とも御礼の申し述べようもございません。本当にありがとうございました。 貴重な写真を提供して下さいました、高良鉄夫氏(琉大学長)に、心から感謝申し上げます。 尚、生の資料を提供して下さいました、西表島住民の皆様に厚くお礼申し上げます。 西表島は、この本にあるよりはるかに自然の豊かな、はるかに興味深い島であります。 南海の秘境・西表島へ・いざ・・・・・・琉球大学ワンダーフォーゲル部 ***昭和47年10月10日 印刷 ***昭和47年10月30日 発行 ***発行 琉球大学ワンダーフォーゲル部 [[0,http://skillet.jp/ruwv/,RUWVホーム]] [[0,http://skillet.jp/ruwv/iriomote/,西表島目次]] [[0,#top,このページのトップ]]
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